いやはや早いもので、帰国まで終に2週間を切ってしまった。引越しの準備と送別会に追われて、落ち着くヒマもないといえば、無かったといえば、無かった。
とはいっても、最後に何かしておきたいのは以前にも書いたとおりで、最後に行きたいところというのは、それはそれで別なのである。いろいろと夫婦なりにNと検討したのだが、結局最終的には 二人のココロの余裕と心情理由から、スウェーデンを気ままに廻る旅 Goteborg訪問となったのだ。しかも、Nは帰国を前にして アンティークのお皿(本人曰くセコハン・Loppisでよいのだが、50-70年代のスウェーデンのお皿)に凝っていて、そこに 「アンティーク買い付けの旅」 というオマケが乗っかった。
しかし実際のところ「買い付け」の方は、たのぞう が 骨董を生業としていた父の背中に学んだ 嗅覚 ともいうべきモノで、マルメ近郊某所に それはワンダホーな 特定の年代を扱う店を発掘してしまい。そこを訪問した際に、物欲的には結構満たしてしまった。 若造のクセにナマイキなという気も自分ながらにはしていたのだが、自分で稼いだカネではあるし、それに一度 いわゆる商売人的な「買い付け」をやってみたかったのだ。探しているものの趣味が、その店主と合致したというか、まあ、なかなか探しても見つからないモノとはいえ、あるところにはあるわけで、そういう状況にあった場合は、間違いなく、そして迷うこともなく 「買い」 に走るべき というのが、そういう父の「買い付け行脚」に付き添っていたころのLessons Learnedであった。そんな訳で、まあ多少の損は覚悟しながらも、好きなものを片っ端から引っ張り出して、買い取ってきたのだ。
まあ、そんな背景を経て4日程度 Goteborg方面をふらついてきたのだが、またここで、アクアリウムを訪問してしまった。 その名も、Universeum。 とは言っても、けして行き当たりばったりで偶然見つけたわけではなくって、Goteborg方面に行くという話しをAndersにしたら、ココにゼッタイ行け という強いオススメがあってこその賜物である。
で、このUniverseumは一体何がオススメなのかというと、まずは、The Water Way という展示。これは、Swedenの河がどういう風に発生して海までたどり着くのかということと、その河の生態を展示している。氷河を源として源流が生まれ、それが河川になって云々ということである。そして、ここで釣り人魂を刺激するのが、Char、グレイリング、ブラウントラウトが当然のように泳いでいることだ。
Char と グレイリング (写真光っちゃいました)
しかも感心するのは、この水族館が丘の斜面に沿って建てられており、実際に水族館の最上階(丘の頂上)から水が流れて川になっていることだ。これはとっても面白い展示方法だと思った。で、この河は実際に海に流れ込み、スウェーデン近海の生態の展示で終わるのだ。
建物の全景。崖にあわせて作ってあるのが分かるでしょう?
建物の模型もあった。 まず入館すると斜面をエレベーターで登る。(写真は登ったあとに見下ろしたところ)
そして次に楽しいのは、そこに続くテラリウムと The Shark Tank。もうココまで来るとスウェーデンとは関係ないのだが、東西の爬虫類の展示と、圧巻の巨大水槽。ここには所謂 Jaws も泳ぐ巨大なタンク。水槽をくりぬくトンネルもあり、あたかも八景島のよう。Jawsの他にもノコギリザメを含む数種類が泳いでいて、とても楽しい。
ノコギリザメ あとは 所謂 Jaws 怖え~。
もういっちょ
しかも、面白いのはホームページにリンクされた、Shark TankのWeb Cam. ここをクリックすると、24時間様子が見れる次第。この横には、Touch Poolもあるのだが、ここに泳いでいるのは、小型のサメとエイ。エイは当然無毒と思うが、このエイちゃんにせよサメちゃんにせよ、とても人懐こくって、ふわふわ水面に寄ってくるのだ。実際触ってみたが、感触としてはエイは ザラザラ でした。 でも、なぜか子供は避ける様子で、触ったのはパパだけでした。
とまあ、ここまででも結構お腹一杯なのだが、これでもまだ半分。のこる部分は、完全に外界と遮断された温室となった領域で、ここは熱帯雨林ゾーン。さまざまのタンクには ディスカス、エンゼルフィッシュ、デンキウナギ、淡水エイが泳ぎ、しかも熱帯の蝶が舞っている。さらに、小型のサルまで放し飼いにされていて、まるで熱帯に迷い込んだかのよう。巨大なアロワナや巨大ニシキヘビもいて気分満点。気温も汗ばむほどの蒸し暑さで、ここまでリアルな熱帯雨林体験をさせてくれるところは他に無いと思う。
熱帯雨林ゾーンの半景。 ここも階段を下りていく様子なのだ。
しかし、最後にこんなアクアリウムに来れるとは予想もしていなかった。 それに、オススメ通りのすごさに感激。
でも、オミヤゲショップでは意味不明に巨大(160cm位)のカエルのぬいぐるみを夫婦の総意で購入した。 寂しい時に抱っこして寝るらしい。 昨日、ベッドの真ん中において寝てみたのだが、意外にジャマだった。